最初の記事ということで、ここでは47歳の男が転職に成功するまでの経緯を書いていきたいと思います。
このページを見ている方は、恐らく40代で転職を考えている、もしくは転職活動中の方でしょう。
40代での転職は色々な不安や迷いが付きまとうと思いますが、もし転職を決意されているのであれば、僕の事例が少しでも参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
47歳で転職しようと思った理由
まず僕が47歳にして、何故転職に至ったのかを書いていきたいと思います。
僕は47歳までずっと、とある大手企業に勤めていました。
大手に勤めていれば将来安泰。そういう考えのもと、自分はきっとこの会社で一生過ごすんだろうなぁと思っていました。
しかし今の時代、大手だからといって安心とは限りません。僕が勤めていた会社も不況の煽りで派遣切りが進み、正社員ですら自主退社を募るような状況へとなってしまいました。
更に上司や同僚から「この先給料は上がることはないだろうな。下がることはあると思うけど」と冗談交じりに言われたことで、自分や家族の人生、この先のキャリアについて本気で考えることとなりました。
大手企業に勤めていれば安泰だし、今は安定した給料はもらえる。ただこれからはもうそんな時代じゃないかもしれない。
自分もいつ首を切られるかわからないし、残っていてもまさに沈みゆく泥舟に乗っているような状況。
それだったらいっそのこと転職した方が、自分や家族のためなんじゃないかと、そう思うようになりました。
そして僕は妻の同意を得た後、47歳にして初めての転職活動を開始したのです。
40代の厳しい転職事情
転職を決意したまではよかったものの、いざ転職活動を始めるとなると、一体どうしたらいいのか全くわかりません。
しかし何か行動を起こさなければ始まらないので、とりあえず近くのハローワークが土曜日も営業していたため、まずはそこへ相談してみることにしました。
職員は自分よりも高齢の方だったため、とても相談しやすかったのですが、話を聞く限り40代の転職はやはり厳しそうで、ハローワークで紹介できる企業だと、あなたの希望する条件の企業を見つけるのは難しいとのこと…。
もちろんハローワークには2万件以上の求人があるそうなので、頑張れば自分に合った企業が見つかるかもしれませんが、話を聞く限りどうやら効率的ではなさそうでした。
その後家に帰って様々な転職サイトの求人を見ていましたが、どの求人を見ても求められているのはやはり若い層のようで、転職活動初日で早くも40代の転職活動が如何に厳しいかを知ることとなりました。
転職エージェントへの相談で開けた未来
それからどうしたらいいのかしばらく悩みましたが、迷った挙句転職のプロに相談することにしました。
いわゆる転職エージェントという方達で、始めは若い人が行くところなんじゃないかと思って躊躇はしましたが、調べてみるとシニア層向けのサービスもありました。
早速連絡をして伺うと、30歳くらいの物腰柔らかい青年が対応してくださり、こちらの話を親身になって聞いてくれました。
その後彼から色々なアドバイスを受けましたが、まず転職活動は色々な媒体を活用した方がいいそうです。
エージェント側からもシニア層向けの仕事を紹介してもらえるのですが、それ以外にも大手転職サイト(リクナビ、マイナビのような)でも探してみるのがいいとのこと。
若い方ばかりなんじゃないか?という疑問をぶつけてみましたが、意外とそんなこともないそうで、リクナビの検索ワードのトップ2つは「40代」そして「50代」だそうです。
これにはかなり驚きましたが、大手転職サイトでも転職活動をしているシニア層はとても多いですし、40代の転職者を受け入れてくれる企業も、僕達が思っているより多いみたいです。
それでも厳しい40代の転職事情
しかしすぐに転職先の会社が決まった訳ではありませんでした。
エージェントからの紹介や、転職サイトからの応募などで月4〜6件ほど面接に伺いましたが、なかなか内定をいただけません。
もちろん僕自身の問題もあったかと思います。しかし一応大手企業に勤めていたブランドがあったため、もう少し簡単に転職できると思っていました。
どうやら認識が甘かったようです。
それに転職サイトの応募では、面接の機会すらなかなか貰えなかったので、だんだん自分を否定されているような気持ちになり、最初の一ヶ月目で心が折れそうになりました。
それでも妻の支えもあり、半年程転職活動を続けた頃、エージェントの方からとあるベンチャー企業を紹介していただきました。
40代でベンチャー企業への転職という決断
せっかくなので面接をセッティングしていただき、当日お伺いすると、自分よりも少し若い社長が出てきました。
どうやらエージェントの方から僕の話を聞いて、興味を持ってくれたようでした。
その会社はWeb関連の会社で、僕もWebディレクションの業務を(数年ですが)経験していたため、もしお互い合うようだったら、その仕事を任せたいとのこと。
私もこの頃はいい感じにプライドを捨て去ることができていたので、純粋に社長と一緒に仕事がしたいことを伝えました。
これは転職活動を成功させるためではなく、純粋にそう思えたから出てきた言葉でした。
どうやら社長もそう思ってくれていたらしく、次回の二次面接・筆記テストを終えた後、初の内定通知をいただけました。
内定のメールが来た時はあまりの嬉しさに泣きそうになりましたが、しばらくして冷静に考えてみると、ベンチャー企業という選択肢は僕とってどうなのかを考え始めました。
大企業に勤めていた人間は、どうやら小さな会社に勤めることはリスクだと考えてしまいがちのようですね。
安定した企業探しではなく、自身のスキルアップを考える時代
自分でもあれこれ考え、妻とも色々話をした結果、僕はそのベンチャー企業に転職することを決意しました。
今は大手企業でも安定ではないとはいえ、ベンチャー企業に比べたらまだ安定しているのは間違いないでしょう。
しかしベンチャー企業には、大手企業では身につかないスキルが身につくと感じましたし、自身のスキルを磨くことが本当の安定に繋がるんじゃないかと。
この先のキャリアを考えてみた時に、そう思えたのです。
40代で転職をするのは遅すぎると考える方もいらっしゃるかもしれませんが、よく考えたらこの先20年近くも働くことになるのです。
その20年の間に、どういう時代の変化が起こるかわかりません。
絶対に安心だと思っていた会社が潰れる可能性もありますし、日本はオピンピック以降再び不況の波に襲われるとも言われています。
そんな時代で生き残っていくためには、やはり自身のスキルアップも考えていく必要があると思うのです。
40代のリアルな転職活動を綴っていきます
僕は今回の転職活動は、自分の考えを改めるいい機会となりました。
今転職を考えている40代の方には、これからの時代や、自分の将来を見据えた転職活動をすることを強くお勧めしたいです。
そして意外と40代の転職者でも受け入れてくれる企業があることを、最後に付け加えておきます。
このブログでは、転職を考えている40代の方向けに、実際の転職に関する僕自身の経験を伝えられたらと思います。
家族の理解を得る為の方法だったり、どういう方法で転職活動をしていたかなども詳細に書いていくので、是非それらの記事も参考にしていただければ幸いです。