僕は47歳で転職することになりましたが、一昔前であれば40代での転職は考えられないことでした。
「転職は35歳まで」というのが常識でしたし、僕自身も定年まで一つの企業で勤め上げるつもりでした。
勤めていた企業の衰退がなければ、僕は今もその企業で勤め続けていたことでしょうね。
結果として転職することになり、今となっては転職してよかったと思っていますが、転職活動を開始する際思ったことは、「47歳に需要はあるのか…?」ということでした。
企業が若い方を採用したがることはわかっていますし、この歳で転職活動をすることの心理的抵抗はやはり大きかったのです。
スポンサーリンク
転職はやはり35歳までなのか
40代の転職市場は、お分かりの方もいる通り非常に大きくなってきました。
40代や50代で転職活動をする方も増えていますし、その需要を汲み取る転職会社が増えていることも、その一助となっているようですね。
しかしやはり転職活動は35歳までなんじゃないかと、不安に思うことも多々ありました。
何故なら自分が企業の経営者だったら…と考えると、やはり40代よりも若い方が欲しいと思うからです。
若い方の方が会社のために頑張ってくれそうですし、変に他社に染まってもいません。
それに40代を一人雇う金額を考えると、下手をすればやる気のある20代を二人も雇えるわけです。
実際35際までなら比較的容易に転職できるのに対し、40代以上は少ない椅子を奪い合う椅子取りゲームのような状況なのは事実だと感じました。
40代でも技術職・管理職方面の需要は大きい
ただ一方で、技術職や管理職に関しては、40代の需要は大きいとも感じました。
それらは短い期間で身につくものではないので、特に大企業や成長中のベンチャー企業は、技術や管理能力の高い人材を欲しているみたいですね。
ですので20代でも応募できそうな求人よりも、そういったポジションを求めている旨がわかる求人に応募する方が、書類通過率も高くなってきます。
む求人のタイトルや見出しを見て、若い方を求めているのか経験者を求めているのか、見極められるようになると転職活動が楽になってきます。
40代の需要が大きい求人を見極めることで、表現はよくないですが椅子取りゲームにも勝ちやすくなるのです。
40代の転職活動の仕方
ちなみに今は若い方でもすぐ辞めてしまう方は多いので、どこの会社も人材不足となっている側面も無視できません。
そのため転職活動を続けていれば、必ず転職は成功できるとも考えています。
しかし今の会社に不満があるからと、いきなり会社を辞めて転職活動をすることは、個人的にお勧めできません。
何故なら転職活動を続けても、なかなか納得できる転職先から内定をもらえないことも多々あるからです。
なので40代で転職活動をするなら、今の会社を辞めずに転職活動をするのがいいと思います。
もちろん転職先にこだわってなければ、例えばタクシー会社などにはすぐに転職できるとも聞きました。
ただある程度条件にこだわっているのであれば、一時的であっても無職になることは危険だと考えます。
職についていないと面接で会社を辞めてしまった理由をつつかれることにもなりますし、最悪無職の期間が長引いてしまった場合、空白の期間についても同じくつつかれてしまいます。
空白の期間が長引けば長引くほど、転職活動は不利になってしまうそうなので、そういう意味でも40代の転職活動は現職に勤めながらがいいと思うのです。
転職は35歳以上でも可能だが慎重に行った方がいい
「転職は35歳まで」という昔の鉄則は、やはり今でもそういう面はあるものの、35歳以上の転職ニーズも伸びているのは事実です。
人材不足が進んでいることで、技術や管理部門のリソースが足りなくなっている企業も増えていますからね。
しかし一方で、40代の転職活動が若い層より難しいという事実も受け止めた方がよさそうです。
少なくともいきなり会社を辞めて転職活動を始めることは、自殺行為となってしまう可能性が高いことも知っておきましょう。
40代で転職活動をする際は、現職に勤めつつ着実に転職活動を進めていくことをお勧めします。